テーマ:オペラ史

オペラの風景(60)「魔笛」のDVD(2)2つのザルツブルグ

/>                 パミーナの絵姿と当人タミーノ3人の侍女 ザルツブルグ音楽祭が斬新な演出をするのは、此の頃有名です。私が初めて訪ねたのは2005年でした。買った切符は「魔笛」でしたが、「椿姫」にも気が惹かれました。結果、「魔笛」は酷評され、ネトレプコ、ヴィラソン、ハンプソンの「椿姫」は絶賛されました。「魔…
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イタリア・オペラ史(154)プッチーニの遺作「トーランドット」

「トーランドット」は中国の姫の名、その一つのアリア《誰も寝てはならない》がスケートで有名になるとはプッチーニもオペラファンも予想だにしない出来事でした。 最晩年の5年間労苦を重ね、遂に未完のまま、世を去ったオペラです。初演は2年後の1926年で、昭和です。 トーランドットは中国皇帝の娘、結婚拒否症の冷たい美女です。求婚者は3つの…
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イタリア・オペラ史(153)プッチーニの「私のお父さん」

1916年はプッチーニ58歳、第一次世界大戦たけなわの年でもあります。『蝶々夫人』や『トスカ』が書けるような状況にはありませんでした。R・シュトラウスは1911年に『バラの騎士』を書き、1912年には「」ナクソス島のアリアドネ』を書いています。オペラがヴェルディ時代とは変わってしまっていました。 「私のお父さん」というアリアを聴いた方…
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イタリア・オペラ史(152)プッチーニの「西部の女」

《西部》はアメリカの西部です。女のいない、男だけの世界、そこに天使のような女ミニーがいて荒くれ男の世話をし、男たちに慕われていた。その彼女がよそ者の盗賊に恋をした顛末です。                         命と貞操がかかったトランプ 1904年に「蝶々さん」初演のあと、プッチーニには色々な人からオペラの材料とな…
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イタリア・オペラ史(152)蝶々さん--異国趣味から日本理解へ

初版の楽譜表紙の蝶々さん 日本では大変有名なこのオペラも、今、プッチーニの人気オペラではありません。でも100年の歴史に耐えて、上演はされています。 19世紀の日本ブームは当初われわれには屈辱的内容で紹介されました(ロテイの「お菊さん」が例)。 オペラ「蝶々夫人」は、ロング(アメリカ人)の小説をベラスコが戯曲化したものをプッチーニ…
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イタリア・オペラ史(150)ボエーム(プッチーニ)と椿姫(ヴェルディ)

ボエームは放浪芸術家(ボヘミアン)です。「ボエーム」はボヘミアンのドラマです。                     プッチーニ ボヘミア地方(今のスロバキア)はジプシー発祥の地と考えられていましたから、こんな言葉が生まれたのでしょう。ジプシーは定住性のない人々で、芸術家、特に若い人には安寧など求めない彼らを理想とした風潮がありま…
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イタリア・オペラ史(149)プッチーニの「マノン?」

                            初代マノン・レスコー マノンは「情婦」の代表的な名前です。「情婦」は今流行らない言葉ですが、かっては、男から全てを搾り取る女性の代名詞でした。つまり格別悪い性癖をもちませんが、彼女を愛する男達を道徳的にも肉体的にも破滅させ、まともな社会の一員としての生活を放棄させてしまい…
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イタリア・オペラ史(145)ヴェルディ「オテッロ」のハンカチ(嫉妬)

「嫉妬」がオペラの中心課題であるのは考え難いことです。でもシェクスピアーの「オテッロ」では落としたハンカチが[嫉妬]の決めてになり、オテッロが家内を殺してしまいます。ヴェルディが「オテッロ」を原作としてオペラを作れば、「嫉妬」が中心課題となってしまいます。                     「オテッロ」作曲時のヴェルディ ヴ…
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イタリア・オペラ史(148)ヴェルディ[ファルスタッフ」の名演DVD

オランダのオケでファゴットを吹いている知人がいます。なかなかの吹き手で              カラヤンのファルスタッフ 松本のサイトウキネンや東京のオペラの森で、オケの一員として呼ばれています。彼いわく。「ヴェルディのオペラを吹いているときは、伴奏をしている感じがする。リ…
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イタリア・オペラ史(147 )ファルスタッフ(ウインザーの陽気な女房たち)と喜劇

「共同体の規範から逸脱した人が受ける儀礼的な制裁」の話を文学者は(シャリバリ)と呼ぶそうです。                ファルスタッフの舞台像 基準となる話し(この場合シャリバリ)には変形、創作される作品が多く、「ファルスタッフ」はその一つです。シェクスピアーでは「ウインザーの陽気な女房たち」がシャリバリです。 前に出た「…
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イタリア・オペラ史(144)これがオペラ?ヴェルディのレクイエム

                        レクイエム歌手群、漕ぎ手はヴェルディ レクイエムは「死んだ人の霊が、最後の審判のときに、生き残れますように」と神にお願いする音楽です。これはカソリックの儀式の一つで、教会で行われます。ヴェルディの「レクイエム」は初演が1873年5月22日、ミラノのサンマルコ教会で行われました。しかし聞こ…
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イタリア・オペラ史(143)「アイーダ」(3)名作の名演

。                               大行進曲 アイーダのように華美と叙情性という両立しにくいものを含むオペラは上演が低俗性に流れがちです。両極端の場面の意味がわかるように演出するのは至難かもしれません。私が見た印象で、困難さを乗り越えるには華美さを控えめにするのがベストのようです。その点に焦点をあてて、市販…
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イタリア・オペラ史(142)「アイーダ」(2)ヴェルディがこめた意味

ヴェルディは「ドン・カルロ」を作曲してから4年もたったのに次の作品がでません。彼が恋人ストルツのために作品を探していたのは確かですが。それが突然それまで無視していたエジプトを題材としたオペラを作曲する気になりました。作品「アイーダ」の内容が前回述べたようにケバケしさと叙情性の混在で、一貫性がないので、この作品にどんな意味をこめたか、多く…
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イタリア・オペラ史(141)「アイーダ」(1)ヴェルディ・老いらくの恋

「アイーダ」の行進曲は日本でとっても有名です。小学生でも知っています。            スカラ座初演時(?)のアイーダの衣装 オペラ「アイーダ」も人気演目で、満員間違いなしのオペラです。このオペラ製作の動機の一つが、ヴェルディ57歳の恋にあっ…
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イタリア・オペラ史(140)「ドン・カルロ]孤独の王様

「ドン・カルロ」は4人或いは6人の主役が皆満たされぬ思いを持つ、孤独がテーマのオペラだと、私は思います。そして後世大きな評価をえました。           スペインの美、アルハンブラ城 「運命の力」(1863)から、「ドン…
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イタリア・オペラ史(139)「運命の力」はロマン

             ヴェルディ時代、独立前のイタリア地図。 ナポリから依頼された「仮面舞踏会」を1857年12月に仕上げ、次の「運命の力」をペテルブルグからの依頼で仕上げたのは1861年11月です。彼は四年もオペラの世界から離れていました。この間はイタリア独立を含む大きな政変があり、ヴェルディが国会議員になるとい…
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イタリア・オペラ史(138)仮面舞踏会(王様の純愛)

                   [仮面舞踏会」フィナーレ、王の殺害 [マスク]と略されることもあります。実際起きた事件のオペラ化です。 「シモン」と違って、知識がなくて見ても大筋はわかります。メロデイも流れるようだし、舞台の変化も多く、傑作の名が相応しい、初演時か…
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イタリア・オペラ史(137)[シモン・ボッカネグラ](25年間のオペラ)

幕があいて、終幕が降りるまで、25年の歳月が流れるオペラなんて珍しい。モーッアルトの頃は1日が普通です。「フィガロの結婚」では結婚式当日の朝で始まり、披露宴の直前幕がおりるし、「ドンジョバンニ」は二日にわたっているとも取れるけれど、「コシ・ファントッテ」は兵役についた二人はすぐ除隊になるという少しいい加減。でも1日の出来事ということにこ…
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イタリア・オペラ史(136)ヴェルディの変身「シチリア島の夕べの祈り(晩祷)」

「椿姫](1853年)のあと、どんなオペラが書けるか、という興味は「椿姫」ファンの私ならずとも、多くの方が抱く興味でしょうが、ヴェルディ本人も大変苦しんだようです。彼は1853年秋にパリへ向けて旅立ちます。新天地を探しに、といいたくなりますが、それまでも何度もパリへ行っていますから、それほどの事件では本人にはなかったかもしれません。しか…
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イタリア・オペラ史(135)「椿姫3」大傑作の名演

オペラ「椿姫」の背景を知って、内容を深く味わうのに役立ちそうな事柄を2回にわたり、紹介しました。  アルフォンシーヌ・デュプレシー  アルフォンシーヌ(マリー)・デュプレシーという実在した椿姫の生涯、それに椿姫もどきの過去を持つ、ヴェルディの妻ジュセッピーナの話しでした。ヴェルディの作品はデュマ・フィスの演劇を土台にしたものですが、マ…
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イタリア・オペラ史(134)「椿姫」妻ジュセッピーナの愛(2)

                     ヴェルディの恋人ストルツ   ジュセッぺ・ヴェルディ(1813~1901)の全作品にジュゼッピーナ・ストレッポーニ(1815~97)は関わっています。個人的な話しをするのは本小文の意とするところではありませんが、「椿姫」はこの二人の個人的な話と深く関わっていると私は思います。 ジュゼッピ…
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イタリア・オペラ史(133)「椿姫」、裏にある物語(1)

この、余りにも有名なオペラに、何か加えることがあるかもと思います。初演こそ失敗でしたが、4ヶ月後からは、大ヒット。今も同じ、150年間ヒット。 見かけは、結核の娼婦が客と恋愛し、死で願いが途絶える、話にすぎませんが。 オペラの背景を調べて,気づいたことがあります。 作品は実際存在した娼婦を取り上げています。お墓があり、墓碑銘は…
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イタリア・オペラ史(132)「トロバトーレ」コソットのアズチューナ

<ブレゲンツの「トロバトーレ」 オペラの主役はジプシー女、アズチェーナです。原作が「イル・トロヴァドール」になっているから、ヴェルディもそうしたのでしょうが、トロバトーレを主役としてみると、面白さは半減します。なおトロバトーレは日本語の吟遊詩人、中世ヨーロッパで、身分のある貴族などが自作の歌を歌って、諸国を遍歴した人をさします。…
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07年 イタリア・オペラの旅(11)ペーザロ探索

<11 ペーザロ探索(8・18) 11・1 ペーザロ伯とルクレチア・ボルジア ペーザロの海岸は見事な海水浴場になっていて、メインストリートからみるアドリア海は底抜けに青い。この海をヴェネチアの船が中近東に向かって帆をはって走り、5世紀から19世紀までの1000年、ヴェネチア共和国を繁栄に導いた。             …
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イタリア・オペラ史(131)風の中の羽のように「リゴレット」

リゴレット「風の中の羽のように」 女ごころの移り易さを歌ったこのアリアは「リゴレット」の名以上に有名ですが、これは男の浮気心の裏返しの表現でもあります。オペラでは独裁者の殿様、マントーヴァ公爵のかって気ままな好色を歌っています。 ヴェルディは劇を進める力を,これまでのように愛国心に求めず、人間の内面や本能に求めはじめましした。男の好…
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イタリア・オペラ史(130)「ルイーザ・ミラー」

ヴェルディ14番目のオペラです。彼は生涯で」26曲書いているから、前作「レーニャの戦い」(イタリア・オペラ史(105)で取り上げた)で半分が終わり、後半にとりかかったことになります。勿論当人は知りませんがね。 今、世に知られている彼のオペラの殆んどが、後半に書かれています。全てが名作です。例外は「ナブッコ」と「マクベス」でしょうか。 …
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イタリア・オペラ史(129)マクベス

恐ろしいオペラです。シェクスピアーの原作。シェクスピアーは「ダンカン王の物語」などからとったようです。 初めてのシェクスピアーと対峙したことで、筋が今までのヴェルディ作品とは全く違います。テーマが人間の心理なのです。 主役マクベスは名誉欲と臆病さにおののく平凡な人間です。彼が色々な状況に追い込まれ、破滅に向かって進むさまが描かれます…
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イタリア・オペラ史(128)フン族の王”アッティラ”

ヴェネチア(ヴェニス)がどんな経過でできたか、ご存知の方はおおいでしょう。フン族に追われたアクイレイアの民が水の上に作り上げたのが、都市の始まりといわれています。勿論追われている最中に都市など作れませんが、彼らを撃退して、住むに適した場所がないから、工夫して、今の世界遺産の足がかりを作り始めたそうです。 このオペラはフン族に占拠さ…
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