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zoom RSS 喘息76 新国立オペラ「ローエングリーン」と酸素ボンベの運搬

<<   作成日時 : 2016/05/29 10:58   >>

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酸素補給用のボンベが日常用具となって、もう5年も経った。5月2日、肺炎で入院し、肺の酸素要求が多くなったそうである。入院以前に生憎新国立オペラの「ローエングリーン」の切符を買ってあったので、大量の酸素をかかえての、往復となった。2Lボンベが1本では不足ということがわかり、予備を1本家内に引いていってもおらった。それでもこの4時間オペラを往復3時間かかる自宅から聞きににいくのは酸素不足、3幕目はあきらめざるをえないことになった。更に言えば自宅ー清瀬駅10分と練馬ー劇場30分にタクシーを使い、1万円の支出増もやむをえない状況だった。
それでもでかけたのは、フォークトをきくためである。
しかもこれで2度目なのだ。前回は2012年6月、演出は同じで、シュテークマンだった。
違うのは見る席で、前回は3階後ろだったのが、今回は1階の前9列になった。

フォークトは声が硬くなってきたようだ。5年たったせいではないか。厳しい表現というより、甘さの喪失と行った方が適切だろう。シュテークマンの演出では、いつも目立つ位置に彼はいないからこの大きな劇場では目立たなかった。これは前回3階からみたときの方が、目だって聞きごたえがあった。また舞台が立体的な構成になっていなかったせいもあろう。1階では彼は何時も群集に埋まりがちだった。
群集は合唱団だが、和音として音が出る場面が少なく、5年前のバイロイトでは鼠の集団として扱われていた程である。それにこのオペラでは合唱団が3つにわかれていても、ユニズンのようにきこえた。衣装が統一され3分割されていたせいもあるが、思えばワーグナー・オペラではいつもそんな気がする。改めて考え直す必要のある問題だ。
オルトルートは旧派の宗教を代表する信者で、魅力ある役だと思うが、スタイルの太めのせいか、体系が魅力を生まなかったせいもあろう。これはマイヤーのような細身の美人が適役である。

エルザの動作や服装の扱いにこの曲にはコミカルな面があるのを気づかされるが、彼女が群衆に埋まりがちで、残念だった。もっと面白くみせる方法もあったろうに。

それにしてもローエングリンは美しい曲で、今回の演奏でもそれは随所に感じられた。

酸素の必要量が持参量をこえたので、3幕目は失礼したが、思えば、1幕と2幕という選択より、2幕と3幕という選択が良かったのではなかったか。

酸素ボンベをひいて東京の田舎を8時間歩いたことになったが、何と段の多いことか、国立オペラにはスロープが全くないし、電車の駅では至るところで数段の段差に出会った。そのたびにボンベを持ち上げなければならなかった。決して障碍者にやさしい都市ではない。そのせいか、腰を痛め、数日苦しんでしまった。86歳の老人には厳しいオペラ見学だった。

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