テーマ:ビギナのオペラ

ビギナのオペラ(35)指揮と演出(カラヤン、ボネルとコンビチニー))

    カラヤンの指揮姿 カラヤンの死は1989年、ボネルの死は1988年、いずれも一世を風靡した人物です。それでいてカラヤンが指揮してボネルが演出した作品はありません。カラヤンはある時から自分で演出もするようになりました。公演がカラヤン演出で彼以外が指揮者となった作品はありませんから、あくまでも自分の指揮に限ります。つまり自分のイメ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ(34)天才の美声(ドミンゴとフローレス)

プラシッド・ドミンゴは1941年スペイン生まれのメキシコ育ち、サンジェゴ・フローレスは1973年ペルー生まれ。ドミンゴは未だ現役ですが、フローレスにくらべれが30年の違い、つまり2世代の差があり、比較はできません。フローレスは40近い青年期を脱したばかりの未来のホープです。二人共テナー。 ドミンゴのレパートリーは限りなく、テナーの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ33(歌手たちの巨像=マリア・カラスとナタリ・デセイ)

人の声が大変美しく、魅力があるのはオペラを見る人には当たり前です。それは全ての楽器のなかで最高のものです。それに憑かれた人は簡単にオペラがわかった気になるし、声に魅せられない人にオペラを聴かせるのは猫に小判。声の話題はオペラの話には欠かせません。ところが声はもともと好き嫌いが極めて個人的なものですから、ここでは私の趣味を優先て話を進める…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ32(ザルツブルグ「魔笛」の困惑)

「魔笛」初演は1791年9月、モーツアルトの死は同年11月。この作曲の時期、妻コンスタンツエは保養に行き、付き人ジェスマイアーと不倫の関係にあったことも知られています。モーツアルトの家計は序序に苦しくなっていて、シカネダーの申し出で「魔笛」を書いたとされています。シカネダーは興行師。やっつけ仕事の作品をでっち上げては上演していました.主…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ31(レクサスで逃げたマノン)

>                   マノンの略奪1980盤            「マノン・レスコー」はプッチ-二作、マスネーの「マノン」と間違えがちです。[マノン」の方が作品としてすっきりできています。ただしアメリカ行きは省略されています。しかしこれは彼の「外国シリーズ」(蝶々婦人、トーランドット)の走りだから無視できませ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ30([アイーダ]の矛盾)

                大行進曲(ゼッフィレルリ) これが恋愛オペラとはいわれないと気がつかない。大行進曲がアイーダのイメージを支配している証拠で、このオペラは失敗といわれることもあるほどです。しかし三幕と四幕は大傑作、「ドン・カルロ」よりこの方が完成度は高いとされています。 二人の愛はモヤモヤしていますが,三幕の微妙な序曲…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ29「単細胞なドン・カルロと修道士」

ドン・カルロは実話(エル・グレコが仕えたフィリッペ2世が登場)で、シラーが劇にしたのがヴぇルディの作品の原典ですが、エリザベッタが聡明なのに比べるとドン・カルロは異常なほど思慮がなく、行動が短絡しがちに書かれています。実話でも少し人格がおかしかったとされています。このオペラはパリ・オペラ座からの注文で書かれたので、フランス語5幕ものです…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ28(背広を着たトリスタン)

                 背広を着たトリスタン(09バイロイト音楽祭   2009年のバイロイト音楽祭(ワグナーのメッカ)での「トリスタンとイゾルデ」は背広とスーツで演奏されました。一幕の船は豪華客船であり、2幕のイゾルデ邸の前邸は各種照明に照らされ、二人は殆ど抱き合うこともなく、手を握る程度で愛の表現をし、三幕…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ27 (ルチアの寂しさ)

既に述べたように恋愛をオペラの題材に選んだ名作はロッシーニの「セビリアの理髪師」(1816年)が最初のようです。次が「愛の妙薬」(1832年) と「ランメルモールのルチア」(1835年)などドニゼッティの作品です。古典のモーツアルト、ベートーヴェンでは恋愛はオペラの対象にはなっていません。これらと「椿姫」(1853年)「トリスタンと…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ26(デセイの完璧な「椿姫」)

                     コンビチニーの「椿姫」 第三の椿姫が現れたのは2011年のことです。二つがほぼ同時でした。 フランツ・コンビチニーは名演出家として名高く、意表をつく演出をしますが、彼の「椿姫」は存外正当です。勿論当…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ25(ネトレプコの新種の椿姫)

「椿姫」にはグランドオペラとオペラコミックのような解釈の変化の事件はありません。初演1853年と翌年の再演との間に違いはあったようですが、台本が少し変わった程度だそうです。没後100年記念に、初演版というのがパロマ歌劇場でやられ、放映されましたが、最近屡見るものと大きく変わっていません。 つまり100年間の人気が同じスタイル…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ24(2種の「カルメン」)

                        タバコ工場 オペラには筋書きを描いた台本があって、台本には情景などがメモされているだけで、殆どが会話です。だから、これを芝居のように観客にみせるためには具体的な姿にしなければなりません。演技がなく音楽だけだと、演奏会形式と呼ばれ、オペラではなくなります。 舞台背景の書き割りがあり、その…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ23([マノン・レスコー]と「マノン」、恋愛オペラ)

アベ・ブレボ-―の小説から推察すると[マノン・レスコー]の幕と幕の間の出来事はこうでした。 先ず1幕の細部を書くと、二人はアミアンの旅籠の広場で出会い、恋に落ちる。そこに登場する財務官のジェロンテ。マノンは奢侈の傾向があり、若くして修道院へ行くことになっていた。ジェロンテは金持ちで好色。マノンに興味があることを兄は見抜き、早速交渉。一…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ22(「マノン・レスコ」恋愛オペラ)

マノンは妖婦として有名です。プッチーニの「マノン・レスコー」というオペラの原作はアベェ・ブレボ作の小説です。小説は1733年という予想外に昔の作です。 「マノン・レスコ」は1894年のオペラ。1884年マスネーのオペラ「マノン」は大変うけました。その直後に同じ原作を取り上げたことになりますが、これは勇気がいることです。 当時この…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ21(アイーダ恋愛オペラ)

二人がホントに愛しあっている。それなのに別れなくてはならない。こんな設定での結末は二種しかない。一つは病気で死ぬ(椿姫)そして第二は死罪になる(アイーダ)。ヴェルディはこのオペラで後者をえらびました。 恋人の死罪を予想し、刑場に忍び込み、二人同時に処刑されることです。 こんなアイデアは古代エジプトだから実現したのでしょうが、作者は古…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ19(ドン・カルロ下、恋愛オペラ)

二人の恋は王妃の強い口調で終わりです。意思は強い。この続きをどう始末するか、作曲家の腕の振るい場所です。概してオペラの筋立てはこんなものです。補うものを如何にみせるかで名曲かどうか決まるようです。このオペラではフランドール(今のベルギー、オランダ)問題が残っています。 王子は失恋の痛みを関心があったフランドール問題で打ち消そうと思…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ18(ドン・カルロ、恋愛オペラに慣れない人のために)

王家の恋です。誰でも陰謀を考えます。ヴェルディは2重の陰謀を考えました。王子と王女、それに王と王女。前者が成立せず、後者が成立。そこで王子の悲恋。王女の忍従。この恋愛と並行して進む権力争い。ワグナーの「トリスタン」と比べ極めてどろどろした恋のオペラです。二人が会う時間は短い。 第一幕はフォンテンブローの森。王子カルロは婚約者エリザベッ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギンナのオペラ17(トリスタン恋愛オペラに慣れない人にために)

話の筋を覚えることがオペラ入門の第一歩です。 オーケストラは心の動きを暗示しますが、行動に出るのはあとです。トリスタンはイゾルデの愛をを見破りましたが、潔く毒薬を煽った。イゾルデもこれに見習った。しかし女中が配慮した、媚薬だった。以後トリスタンは夜の国の住人となった。 ここで音楽は雄弁になります。でもそれだけで内容はわかりませんが、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ16(トリスタン、恋愛オペラに慣れない人のために)

ワグナーの曲名は「トリスタンとイゾルデ」、トリスタン伝説として12世紀頃から口承されているもので、男はトリスタン、恋した女はイゾルデである。死ぬつもりで飲んだのが媚薬で、二人は救われない恋におちる。イゾルデは昼、愛は昼を嫌い夜を好み、愛は死に通じるという有名な物語に、ワグナーは伝説を変え、哲学的とも言える物語の台本をつくり、音楽をつけて…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ14(「ルチア」恋愛オペラに慣れない人に)

通称「ランメルモール村のルチア」。主役はルチア、その恋人はエドガー。無理に他人と婚約させられ、新婚の夜相手を殺害し、発狂して歌う「狂乱の場」が有名です。1835年の作で、ヴェルディにも匹敵する本格的オペラで、違いはバランスを欠いた「狂乱の場」です。しかしこれのみ着目されないよう演出されれば、釣り合いのとれた名作です。 二人の出会いは狂…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

ビギナのオペラ13(愛の妙薬、恋愛オペラになれない人のために)

愛の妙薬」は「セビリアの理髪師」と印象が大変違います。すぐ気がつくのは会話です。 ここでは歌う様に話すというイタリアオペラの原則が会話でも殆んど守られています。「セビリアの理髪師」ではそうでもありません。剥き出しのイタリア語がでてきます。それでも会話にはならないけど、二人が向き合って、交互に歌うのが原則のようです。最初は伯爵とフィ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ12(「愛の妙薬」恋愛オペラに慣れない人のために)

「セビリアの理髪師」がでたすぐあとに登場したのがドニゼッティ1797年生)です。彼とロッシーニ(1792年生の間には僅かな歳月の違いがありませんが、ロマン派への流れは急速で、ロッシーニはそれに耐えられず、オペラを書かなくなったといわれています。ドニゼッティのオペラはロマン派ですが、そう呼ばれず、美しい声(ベル・カント)を特徴とする派と呼…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ11(セヴィリアの理髪師、恋愛オペラに慣れない人のために)

ロッシーニ・オペラで感情がじかに聞き手に伝わるることは少ない。ここもその例です。喜怒哀楽も「怒」くらいが伝わるだけ、二人が向いあっても二人は会話をするより別々のことを言っています。最初の出会いの会話はこんなです。 ロジーナから伯爵に宛てた手紙の返事を渡そうとしたとこです。 伯爵 (手紙を拾い)処方箋かな?いや手紙だ。 ロジーナ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ10(セビリャの理髪師)

このオペラはロマン派の前に男と女の恋いをどう扱っていたかを示すものです。古典時代でこの種の題材はオペラが苦手の領域と言えそうです。感情の表現より格式をおもんじていたからです。ロッシーニはその最後の戦士でした。内容はモーツアルトの「フィガロの結婚」の前編。ここでは殿様は威張っていません。街の便利屋フィガロの世話になり、庶民と同じように…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ9(カルメンの夢、ヴィオレッタの愛)

二つのオペラは19世紀半ばでロマンチックの傾向が好まれ、技術的にも、進歩して男と女の愛を深く表現できました。「カルマン」と「椿姫」はこの方面のオペラの頂点といえるものです。 メリメ原作の「カルメン」がオペラのもとでしが、オペラ「カルメン」を見て、新しく開けた世界を思いだしてみます。メリメでは謂わば気風のいい姉御でした。 それがホセに…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ7(椿姫、恋愛オペラに慣れない方のために)

                            ジェロモンとヴィオレッタ 2幕で二人は同棲しています。前半はカルメンで言えば殆んど会話です。でもイタリアオペラは会話はレシタチーボでなければなりません。語りながら歌はなければなりません。 でも幕開けはアルフレードが「あの人がいないとオペラ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナーのオペラ6(椿姫、恋愛オペラに慣れない人のために)

                  カラスのヴィオレッタ オペラはイタリアのフィレンツエで1600年に生まれたそうです。ギリシャ神話を朗読するための工夫が初めで色々工夫がありました。でも歌うように話すのが基本で、カルメンの会話とは違うのは確かです。それが伝統になり、以後のイタリアオペラの作曲家には影響を与えました。レシタチーボとい…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビギナのオペラ5(カルメン)

               カルメンの死 闘牛士のうたはカルメンの中で最も有名ですし、4幕闘牛場外での出来事に屡色々に変形してでてきます。鼻歌のようにオーケストラがくちすさみます。これもオペラの効果です。4幕の最初は闘牛場外の賑わいで、ざわついている中色々なことが示されます。有名なのは闘牛士が土俵入のようにお披露目にやってきて、恋人…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more