ヘンデル(18)オペラ「アルチーナ(2)」(H44)

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このオペラはヘンデルの作品として人気があります。私がヘンデル・オペラの魅力にはまったきっかけでした。モーツアルトの「フィガロの結婚」に匹敵するかもしれません。前回参考にしたDVD(シュトットガルト国立オペ)は今一つでした(アーノンクール35)そのあと見たウイーン国立歌劇場の公演はたっぷり魅力をひきだしていました。
ヘンデル・オペラの魅力を私なりに考えるのが本文の狙いです。
これはオペラ・セリアです。Giocosoではないけれど、大変リラックスした作品です。魔女が失恋するという可成深刻な内容ですが、ヴェルディのように人が死ぬことはありません。
魔女は強者で、過去の恋人は飽きると全て動物や植物に変えてしまったのですから、話題はスリリングです。
このオペラの出来事は8世紀で、口承伝説が12世紀のまとめられて、オルランドものと言われていますが、「シャルマーニュ伝説」「ロランのうた」にはアルチーナの話はありません。台本になった「オルランドもの」は16世紀になってアリオダンテ作の「狂えるオルランド」は1500年台です。これをオペラにとりあげたのはヘンデル・オペラの台本を考える上で興味を持ちます。シューベルトもハイドンもとりあげていて、今となっては格別面白いと思われない話でも当時の作曲家のロマンをかきたてる内容なのでしよう。
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ウイーン国立オペラのdvdでは、魔女はハルテロスというお大柄な美女が演じていて、恋人役の騎士ルジェーロはカストラートの役ですが、ここではカサロバがメゾでやっています。大柄なカサロバが小柄に見える組み合わせも妙です。二人がいちゃついている現場にかっての恋人ブラバンテが気球にのってきます。女でズボン役です。彼に一目惚れした魔女の妹モルガーナ、勿論女です。主役4人が皆、ソプラノですから、このオペラは女声の饗宴となります。これもヴェルディなどでは聞けぬ「アルチーナ」の魅力の一つでしょう。

ヘンデルのオペラは「ラルゴ」や表彰式で馴染みの「勇者は帰りぬ」のように今も日本で屡聞かれるほど、耳障りのよいメロデイに溢れています。ポップスに近いと感じることもあるほどです。それに独断ですがこの美女・魔女のアリアはスイングしているほどで、ついのってしまいます。ハルテロスに一番感じられました。バロックオペラは深刻な内容でも、突き放した感じで歌いますから、スィングしても悪くはないでしょう。
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