シューマン(11)「ゲノフェーファ」下

画像
第3幕第1場 ストラスブルグの宿屋。怪我をしているジーグフリードと魔女。彼に毒を持ったが、効果がなく、帰宅を強く要望。魔女は遠くでも過去をみられる鏡を持っている、とみるのをジーグフリードに勧める。旅籠にゴロが到着。留守の出来事を書いた手紙を渡すと読んだジーグフリードは剣を渡し、殺せとせがみ、妻に剣と指輪を渡すよう命じたが、ふとマルガレータの鏡を思いだす。
第2場はマルガレータの家
ゴロがジイグフリートを連れてマルガリータの家に現れ、例の鏡を見せろという。鏡をあけると、最初はゲノフェーファとドラーゴの散歩の場面。問題は起きない。次は二人が城の中にで座っている。3つ目はこれっきりとマルガレータが言ってみせる。周囲が真っ暗な群衆のなかにゲノフェーファの寝台があり彼女は寝ていて現れたドラーゴの手をとる。合唱は神秘的に禁断のリンゴについて歌う。ジーグフリードは怒り、鏡をたたきこわし、ゴロと共に逃げる。するとドラーゴの亡霊があらわれ、魔女に「本当のことを言わないと火あぶりにする」と脅す。鏡から炎が出て部屋全体を焦がす。

第4幕第1場城の見える荒地
ゲノフェーファが連れてこられ、おいていかれる。彼女は「最後の望みも消えて」を歌う。茂みの中に十字架があるのに気づき跪き祈る。すると奇蹟がおき、天使の合唱がきこえてくる。天国へいく覚悟をしたところへゴロが現れ、伯爵の剣と指輪をみせる。それが本物としり彼女は死を望む。ゴロは「自分を主人に選ぶなら救う」というが彼女はきっぱり拒否。ゴロは部下に殺させようとするが彼女の十字架が邪魔になり殺せない。そこに騎士や狩人ついでマルガレータが現れ、真相をのべる。さらにジーグフリードも現れ、謝罪するが彼女はそれを認めず、救いは神の所為と言い、二人は結ばれる。
第2場1幕城の中庭
皆の集まるところへ二人が現れ、司教が祝福し、みなが神に感謝の合唱をする。

クシェイは全舞台を白い壁面と洗面台一台で通す。だから宿屋も魔女の家も荒野も同じです。役者の動きも最低限で服装だけが各人で変わる。主役の美人歌手コリアーネ・ハンセンは歌も声も魅力的だが,容姿も顔もよく
大変魅力的なソプラノでした。ゴローのスワン・ハンセンも美声のテナー。二人で演ずる場面は魅力的。最小限の動きで聞かせるヂュエットは圧巻。ドイツ・オペラでいやらしさがなく、宗教的演劇に相応しい。クシェイの腕前でしょう。勿論オケのアクセントもぴったりでした。この単純な舞台装置は、アーノンクールの演奏だからこそいきます。二人に悪役も見せ場の多い劇でした。シューマンの宗教曲は初めて聞きましたが、優れたもので、オペラとしての聴きどころも程よくあり、このオペラは4時間もなければ、もっと演奏回数の多いものとなったでしょう。

これで、クシェイ―アーノンクールのオペラは3つ見たことにまります。「魔笛」「皇帝テイトスの慈悲」とこの曲。生をみたのは2番目だけ。これも生涯の想い出となるザルツブルグでした。
図示したCDは持っているものでマズア指揮ライプチッヒオペラのものです。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック