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zoom RSS シューマン(8)室内楽(主にEMIのCDから)

<<   作成日時 : 2017/05/12 09:56   >>

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シューマンは、ライプチッヒ時代には、ピアノ作品の系列(1839年まで)、歌の年(1840年)、交響曲の年(1841年)、室内楽の年(1842年)と、扱うジャンルの幅が固定し、徐々に広がっていったのが一つの特徴だそうです。
シューマンの室内楽といえばピアノ五重奏曲ぐらいしか私は知りませんでしたが、10年前EMIからでた5枚組CD「シューマンの室内楽」を買ってあったのを、昨今改めてきき直したところ、大変面白かったので、それに若干のCDを加え、日本では余り知られていない「シューマンの室内楽」の紹介してみようと思います。

室内楽の年の最初の年、6月から7月にかけ、3つの弦楽四重奏曲を書いています。上記CDにケルビーニQrの演奏でOP44として入っていますが、どうも締まらない音楽でした。そこでたまたま、メロスQRのCDをもっていたので聞いてみましたが、やはり曲に欠点があるらしく、演奏会で今まできいたことがないのも無理がなかったのがわかりました。リズムに締まりがないのが目立つのです。もともとシューマンも妻クララもピアノに格別の愛着をもっていましたから、ピアノ抜きではさえない作品になるのも無理はないだろうと思ったことでした。
次に彼が着手したのが名作ピアノ五重奏曲だったのは面白いことです。弦楽4重奏にピアノ一つくわえた作品を考えたのです。7月に弦楽4重奏曲、11月にピアノ5重奏曲。このことから、ピアノが弦楽4重奏のアクセント役になっているのがはっきりわかります。
両者の特徴をそなえた似た関係がある、ピアノ4重奏OP47が出来たのは同年の10月であるのは興味深いことです。、これはラビノビッチ(ピアノ)、今井(ビオラ)、グートマン(セロ)、シュバルツブルグ(ヴァイオリン)の名手の演奏がありますが、P五重奏曲には及びません。(その他ケルビーニQRにピアノの加わったものもあります)、ピアノ3重奏曲は2曲あり、グリーグトリオが演奏しています。私は別にボザールをトリオのCDを持っているので、これを楽しむことが多い。(弦楽3重奏はあるかどうか知りません。)

2重奏はヴァイオリン・ソナタが有名ですが、これ以外に珍しい2重奏があります.。
「ヴァイオリン・ソナタ」は一番と二番の2曲だけですが、これをアルゲリッチとクレンメルのCDでもっています。これは名演です。そのほか「おとぎの絵本OP113」というビオラとピアノの「4つの小品」があり、このCDはアルゲリッチ、今井で、また「ピアノとクラリネットのための幻想小曲集OP73」はセロとピアノの共演をアルゲリッチがグートマンと、「ピアノとホルンのためのアダージオとアレグロ変ホ長調OP70」はラビノビッチとノイネッカーでCDに入っています。「チェロとピアノのため民謡風の5つの小品」はルフィとぺルガメンショウです。

これらCDの曲目は既出の著書「シューマンー作曲家別、名曲解説・ライブラリ―(音楽の友社)」に掲載されている全ての室内楽品17曲を網羅していますから、このEMIのCDを聞けば、シューマンの室内楽への好みが分かると思います。私には2つの傾向が感じられました。
一つはピアノの効果への探索です。弦楽にピアノを加えると生まれる効果がどうなるか、クララのこともあり、彼にはそれが生涯の探求材料の一つだったのでしょう。第二は種々の楽器の表現能力の探求です。シューマンは作曲家であると同時に学者でしたから、自分の音楽で内面を適切に表現できる楽器を求めていたように私に思えます。それで楽器の種類の可能性が探求されたように思いますが、楽器の音色だけでなく音程もそのうちに入ったからこそ、上記EMIのようなCDが出来たのでしょう。

安かったからこそ買ったこのEMIの5枚ものは思わぬ宝物でした。

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