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zoom RSS シューマン(7)ピアノ曲「クライスレリアーナ」

<<   作成日時 : 2017/05/11 03:42   >>

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1838年の作で、op16ですが、最高傑作のひとつです。動機という小さなレベルから自由な変容によって多彩華麗な変容をとげていく様が見事です。この傑作を作曲中、シューマンはクララ宛にこんな手紙を書いたそうです。《―――今ぼくの中にあるこの音楽、なんと美しい旋律!この前の手紙から後で新しいのがノート一冊分できました。「クライスラリアーナ」と名付ける心算です。きみと、きみへの想い出が主役を果たしているのです。で、君にささげようと思います。自分の姿を見出したら、きみは清らかな微笑みを浮かべるでしょう。》
「これとあわせて考えるべきは、E.T.A.ホフマンの筆になる「楽長クライスラー」の肖像でしょう。ホフマンの有名な「牡猫ムルの人生観」の一節でと、「カロ―の手法で描く幻想小品集」の中で、「クライスラー」を描き出しています。名前の解説では、若干これにふれましょう。」
(「作曲家別 名曲解説ライブラリー シューマン」p174から一部引用。)見事な翻訳だったのでお借りしました。

第一曲は「激しく動いて」。湧きおこる不思議な音の渦ではじまる。
第二曲は「心をこめて、速すぎずに」
第三曲は「激しくかりたてられて」
第四曲は「極めて遅く」
第五曲は「非常に生き生きと」
第六曲は「極めて遅く」
第七曲は「非常に早く」
第八曲は「早く、諧謔をもって」

「クライスラー」はいった。「ああ友よ、僕の人生には、暗い雲の影がさしているんだ。罪もないかわいそうなメロデイに、この世で自由に跳びかけるような場所が、どう望んでも許されないとしたらーーーーえい、もう僕は、メフィストフェレスのマントの代わりにお得意の中国産のガウンでも、ひっかけて、あの窓からとんでいってしまおう!》

このジャン・パウルの文章に違和感を感じられたら、内田光子の天才的な閃きを感じせるCDをかけてみて下さい。。200年前の世界が再現されるでしょう。彼女はモーツアルトとショパンの大家ですが、このシューマンは閃きに満ちています。一聴をお勧めする。流れるような旋律だけでも、ジャン・パウルを知らなくとも、彼女の音楽は貴男を虜にするでしょう。

その他この曲にポリーニとシフのCDをもっていますが、これは平凡です。うまくひいてもこの曲は秘密を明かしてはくれない。その代表のような演奏です。残念なのはクララ・ハスキルの10枚組個人全集のなかにシューマンが7曲も入っているのに、この曲がないことです。どなたかハスキルの「クライスラリアーナ」の情報をもっていませんか。

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