土の汚染

地球が岩だらけな姿を想像するのは容易です。火山の噴火直後を眼に浮かべればいいでしょう。岩にコケがしがみつきじょしょに根がはる植物が増殖していく姿は桜島など見られます。大変な歳月がいるのは誰でも想像できます。
私は15年程まえ「土の世界から」という文化映画つくってご好評いただきました。

1992年/日本/32分
企画:自然農法国際研究開発センター
制作:MOAプロダクション、桜映画社
監修:善本知孝(東京大学名誉教授)
指導:木嶋利男(栃木県農業試験場)
   藤原俊六郎(神奈川県園芸試験場)
   有江力(理化学研究所)

地球上での有機物の生産者たちである植物を養い、生命の源というべき食べ物の生産の基礎となっている土。土の持つ豊かさを、森の土の成り立ちから見ていく。大地に落ちた落葉は、土の中の小動物や微生物によって分解され土に帰る。有機物に富んだ土は、柔らかく隙間のある構造になっている。土の中の世界を電子顕微鏡や微速度撮影を駆使したミクロ映像によって明らかにしていく。
【連絡先】
株式会社桜映画社
 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-20-1
       千駄ヶ谷ビル4階
 TEL:03-3478-6110(代)
 FAX:03-3478-5966
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そのとき調べてしったのですが、1センチの土ができるのに300年かかると知り、強いショックを受けました。勿論人間が岩を砕き、堆肥をいれて鋤きこめば、歳月は遥かに短縮されます。土に微生物がすみ、団粒化して、空気層ができていかにも土と言う感じになります。地球の表面には平均する30センチの土の層でおおわれていると計算した人がいますが、これを信じれば人類は30センチの土にはえた植物のおかげで生きていることになります。有機農産物は厳密にいえば、この恩恵を受けている筈です。
放射能の事故がおきてから、表層の土を引きはがし、捨てるということがいとも容易にいわれます。45億年の蓄積物、土が邪魔者であるかのような風潮に有機農業をやっている農家は胸を痛めておられるでしょう。邪魔なのは放射性物質であり、土は貴重品です。
彼らにとって表層土の除潜は土の価値を奪われるようなものです。
放射能を降らした事はとりかえしのつかない事件です。今洗浄という言う言葉が安易に使われすぎています。東電は放射能を空中に撒くと同時に取り返しのつかない大地汚染をしたのです。
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