きのこの放射能

きのこに放射能が標準値以上に見つかった、との新聞記事がでました。記事の説明が不十分で議論ができませんが、前前回のトピックと関係していますので少しふれます。
画像

丸太で屋外で栽培しているきのこはシイタケの一部で、検出されたからといって話題にするのは不適当です。まして他のきのこは丸太栽培が殆どなく観光土産にすぎないからキノコと放射能の話題としては炊飯ものです。シイタケにしても林の中においておくのは僅かですから、これは夢想の山岳景観の一部に過ぎず。大抵のシイタケは今温室栽培です。放射能が問題とすれば肉と同じ購入原木の問題です。これがシイタケの餌です。しかしこれも流通シイタケの一部です。大抵は施設内で木粉米ヌカで栽培されています。
きのこの成長を植物の成長になぞらえ、根から放射性物質の吸収をとりあげていましたが、これは誤りです。きのこは菌糸の変形したものです。丸太などのなかで菌糸が餌を分解して自分の体とし、あるとき菌糸が束になってキノコができるのですから、きのこの栄養の一部が根から取り込まれるにしても、体の大部分は菌糸時代の産物です。放射性物質は菌糸形成のときに菌糸に入っています。その一部がキノコに移るのです。
問題はキノコにとっても菌糸は誰も使わないから丸太やおがくずの中に、廃棄物として、廃オガとしての残ることです。それは畜舎で牛の寝床になり、糞尿に濡れると畑に巻かれます。放射性物質とともに。
今丸太がきのこの栽培に使われているのはシイタケ位でほとんどのキノコは木粉で育てられます。今回の問題をコナラの原木の放射能の問題と考えるのは産業の現実を無視したもので、問題の未来への先送り、新任首相の嫌がる処理と思いますが。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック