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zoom RSS (5)抽出成分研究の方向

<<   作成日時 : 2018/03/12 12:06   >>

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私の研究は有機化学、特に天然物の分子構造の研究で、広くは有機化学と呼ばれる領域です。
有機化学は分子の一つ一つの化学レベルの研究だから、目に見える物質は何十万のいう分子の集積だから、それら各々が純粋でなければなりません。純粋の分子は固体なら結晶化しているか、クロマトグラフィでは単一の集団になっていなければならない。そうできた暁に一定の方法で官能基から推定していくのです。
私の博士論文のテーマはイソノキの樹皮と言う、比較的容易に純粋になり易い色素だった。

次の研究課題は「木材に含まれるセメント硬化阻害物質」だった。当該物質は従来殆どしられていなかったから、自身で探さなければならなかった。木材からセメントへアルカリ分と一緒に流れ込む筈だから、それが糖関連物質であるらしいという推定は、研究の進展とともに、明らかになったが、木材にはそんなものは殆どない、多糖ならセルロース、など多種ある。糖が新たに生まれるというの、原因が太陽光の作用だ、とは相当あとに気づいた。木材成分、特に高分子であるミセルロースが「太陽光の分解」でできる糖であるのがわかった。全く新しい発見だった。これは竹中工務店との共同で生まれたものだ。

ところが、北三との共同研究では逆の、色素の合体で化学成分が生まれる現象に出会ったのだ。 当初は、木材の色素の研究を意図したが、色がつきやすい木材を北三で意図的に選んでもらい、そこから関連する色素成分を取り出そうとした。そして、分子構造を決めようとしたが、抽出成分にはその種のタイプは少なく、色素関連成分を取り出すことはレンガスという熱帯材以外不可能だった。(善本・鮫島ら:木材誌)それより、変色関連色素は光の作用で無色の物質が変質して吸着性色素に変質する方がおおいことがかった。これは上記光分解と逆の反応であり、光酸化で色のつく物質がここでは起こったことを示していた。

イソノキの色素と同じように、天然物そのものが、人に関わるのは、パープルのダルバージオンで、これは木材にかぶれる性質をあたえた。漆が与える性質と同じだが、引き起こす化学成分は違う。これは北三とヤマハとの研究にかかわっている。

この数年間で木材の抽出成分のそのものの研究には余り展望がなく、木材の分解や、酸化に抽出されてくる成分、元来木材にはない成分の研究にこそ未来があるとおもった。


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