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zoom RSS フローレスの「ウイリアム・テル」と「ルチア」(1)

<<   作成日時 : 2018/02/24 03:50   >>

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有線テレビでここ1週間内にフローレスの公演を二つ見た。数年内の公演で、前者はバルセロナのリセウ劇場、後者はペーザロのロッシーニ劇場アリーナでの公演だった。
「ウイリアム・テル」はベートーヴェンの啓蒙時代を扱い、不正貴族を民衆が弾劾する話、平民のフローレスが貴族との道ならぬ恋に落ちる話で、ロマンチックだが、この公演では革命の記士としての面が強調され、フローレスを公演の主役に仕立てる面の強調が見え見えで。真夏の娯楽の側面が強かった。この「アリーナ」はロッシー二誕生の地に10年前に夏だけの集客目的に作られた,私がこのアリーナがが初めて作られたのをみたのは2007年だったが、これは2013年公演で、私が度々行った2007年から5年も経っている。今は当時より、盛んなようで何よりだった。
ペーザロには何度も足を運んだ。そこにはロッシーニ劇場という、歴史を感じさせる小劇場もあるが、「アリーナ」は極めて近代的な体育館のような劇場で、装置ば簡明、夏の間だけオペラに使い、冬は体育館にでもなるのだろう。グレハム・ヴィックが演出をやっていたから、「アリーナ」は社会的に認知されたに違いない。

「ウイリアム・テル」は1988年のスカラ座公演をLPとして持っていて、これはルカ・ロンコー二の演出だが、今回の公演と見比べ、このロッシーニの作品についていろいろ考えさせられたので先ずそれに触れる。

ロッシーニはコミカルで、歌に満ちた作品で、ロマン派と思われがちだが、古典であるのは忘れられてならないのはオペラとバレーの関係だ。ロンコーニの演出では古典的スタイルを使い、バレーがオペラ中に2か所使われて居る。ヴィックの演出では舞踏は民衆がゲスレルの部下のいじめの一環として扱われるが、筋に組こまれてる。ロンコーニ演出ではプロのバレリーナが登場している。、これは古いオペラでのバレーの参加として知られている例である。別の角度からみるとロっシー二の歌はリズムに富んだ旋律が多く、ドニゼッテイとは根本的に違う。ロッシーニの歌は器楽と紙一重だが、ドニゼッテイの歌は旋律なのだ。この差はロッシーニとドニゼッテイの本質的差を生むと思う。

ロッシーニは「セビリアの理髪師」が余りにも有名で、コメデイの作曲家と思われがちだが、晩年になるほど、シリアルな作品がおおく、それが「ウイリアム・テルで、頂点に達する。彼は以後オペラの制作をやめた。パリへ出て料理の創造と制作の道に入ってしまい、料理の大家として、名は今も残る。私は彼のシニカルな側面を底に見るし、それがコメデイを一層面白くしていると思う。

「ルチア」は偶々、フローレスが両者を同時期に演じているが、この違いは別の角度から論じる必要がある。




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