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zoom RSS ワグナー12 クンドリとセックス

<<   作成日時 : 2018/01/12 09:49  

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クンドリーは魔女です。
ワグナーの考えによれば、種族本能によって惹き起こされた人類の没落防止には、新しい倫理感を打ちたてることが是非とも必要だということです。しかしながら、ワグナーの文化批判のやり口は、1880年台のニーチェの著作の中に鋭く言及されているように、市民道徳の傷口に突き刺さったのではなく、とりも直さずそれは自分に施した養生であった。ワグナーは友人の妻を奪うというような、自身の繰り返した婚姻にあらわれていますーーー
この楽劇の中心がセックスなのもそれを暗示しています。
セックスの中心人物がクンドリーであったのは当然です。
クンドリーの仕事の対象が先ず聖職者アムフォルタスでした。彼クリングゾルの悪行にけりをつけるべく
出陣しましたが、すでに多くの聖杯騎士たちと同じく、魔法の花園の官能的な力に囚われたのです。その際彼の犯した罪の行為とは聖杯と同じ考えられる  聖なる槍を祭壇から持ち出し、槍の神聖さを穢したことにありました。クンドリーはアンフォルタスを誘惑し性的関係を結ぶ。その間に彼から槍をうばい、それを武器として悪用しようとするクリングゾルの手によって、アムフォルタスは不治の傷を性器に受けてしまう。グルネマンツに助けられ、聖杯堂につれてこられたアムフォルタスによって、その傷は聖杯の儀式の挙行を苦しいものとしてしまいます。神託によれば、いつの日か純潔なる少年、つまり「ともに悩みて悟り行く、純粋無垢な愚か者」が彼を救済する事になり、聖杯王としてのアムファルタスの役目を引きつぐことになるのです。ここは劇の序幕に相当しますが、第二幕になると、クンドリーとこの少年の関係が出てきます。少年は序幕に登場し、グルネマンツの失望を買うが、やがてグルネマンツが恐れていたように悪魔王クリングゾルの勢力圏に足を踏み入れることになる。少年はクリングゾルの花の乙女に取り込まれる。「乙女を恐れている」と揶揄されているとき、突然変身したクンドリーが現れ、彼女はヴェヌースになり娘たちを追い払う。彼女はかって母親が名づけた名前、パルシファルと呼ばれる。彼のマザーコンプレックと抗し難い性的誘惑という絡め手でクンドリーはこの少年を性的にも精神的にも目覚めさせようとする。彼女が接吻をしようとした、思いがけない変化が起こり神託が成就される。
パルシファルは突然えられた認識、文字通り同体大悲によってアンフォルタスの傷と一体化し、苦悩と切望される救済との間の連関を理解するのです。ーー
この二つの出来事でアンフォルタスとパルシファルはクンドリ―ンの性的魅力を通じ一体化する、この話を、
神的なものと言語表現の矛盾になやみながら、ワグナーの宗教観について説明してみた。

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