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zoom RSS ワグナー4・指輪1 「ジーグフリードの死」の展開「ワルキューレ」

<<   作成日時 : 2017/11/13 09:23   >>

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オペラ「ジーグフリートの死」を楽劇「ニーベルングの指輪」に拡大していったわけはいろいろあるでしょうが、前回紹介した「ジーグフリードの死」の伝説をワグナーの最終稿と比べて考えるのも一つの方法と私は考えました。その方法で今回は拡大のわけに考えてみます。

オペラを楽劇と呼び、「ニーベルングの指輪(通称リング)」を四幕構成で、序夜「ラインの黄金」第一夜「ワルキューレ」第二夜「ジーグフリード」第三夜「神々の黄昏」と呼んだのはワグナーの特殊な用語法です
研究によるとワグナーは最初、楽劇「ジーグフリートの指輪」ではジーグフリードは殺さず、生かして、神々の長、ヴォターンに代わって、支配者とする予定だったそうですが、彼は最終案ではジーグフリートを殺しています。この変更は13世紀ころ発達した、「死の美化」にあるそうですが、私の考えではジーグフリードを死ぬように変えた理由の第一は、「彼を半分神格のあるブリュンヒルデと結婚させて神格類似の性格をそなえさせ、半分生身の人間としたことにあった」ことにあるように思います。ワーグナーは生身の人間が神格を備えるために、ジーグフリートに各種の修行をさせることになりました。指輪を作るため、ミーメの指導をうける話を、第2夜「ジーグフリード」の3の分の1も使っています。これだけでは彼の超能力を説明するには不十分だったので、更に出生に秘密を持たせました。第一夜「ワルキューレ」全体を使い、近親結婚での誕生という、この楽劇最大の話にしてしまいます。そこでは近親、兄妹の結婚という法律的なタブーも取り上げています。ワーグナーは20世紀の今人類が直面している混血の問題をここでは取り扱っているようにおもえます。母親のみ違う?兄妹を結婚させ、天才ジーグフリードを誕生させているのです。今「混血の不可解さ」で遭遇している人類の問題をとりあげているようにさえ思えます。ワーグナーは混血を逆方向に近親結婚にまで発展させ、そこに天才ジーグフリードを誕生させているからです。勿論今の法律で近親結婚はゆるされません。一方混血が優秀な人材の誕生を生む例は多く、黒人大統領さえ生んでいますから、結婚での血の問題は、「今も謎だ」と私は思います。さらにそれを親族間結婚まで拡大した4問題の危うさを敢えて試みたワグナーは、血の問題の危うさを取り上げ、それと裏腹の天才の出現をここでは提示しているように私には思えます。これはまだ人知の及ばぬ課題です。ワグナーが問題提起をしたのは確かです。一方ボータンとエッダからは普通の人間が生まれています。普通の人間、これは兵隊ワルキューレとして扱い、天才ジーグフリードの誕生に絡んでいるように私にはおもえます。このことは、第一夜「ワルキューレ」の背景として扱われいると私は思っています。

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